前回は、 良い雑談を引き出す「7つの質問」について書きました。
その質問による効果について、今回は書きます。
仕事に対する「価値観」や「信念」、「判断基準」や「モチベーションの源泉」等について気づくための質問は、 『人生を変え得る力』を持ちます。
価値観ベースの質問をされると自分が承認されていると感じます。
そして、 自分の答えをちゃんと聞いてくれていることに対して、自己開示して良かったと感じます。
更に、 自己開示による会話を通して更に深い自己認識ができたと感じます。
上記のことを繰り返しているうちに、組織の中で上手に自己表現できるようになっていきます。
自己認識ということは、 自己実現を果たす上で、とても大切なことです。
自己認識 → 自己開示 → 自己表現
というステップを経た先に 「自己実現」があります。
自己実現できれば、 「自分はできる」という
自信=自己効力感を得ることができます。
そうすると更に自己認識が向上していきます。
自分がどんな人間で、 何をしたいのかがはっきりして初めて、自己実現に向けたスタートラインに立つことができます。
自己認識は、自己実現の前提条件、自己実現するための必須の要素です。
上司はそのような機会を創り出すことが重要であり、部下は強い感謝の気持ちを抱くようになります。当然ながら関係性をより良好なものにしてくれます。
人間関係が良くないと、 お互いが本来やるべき仕事に集中できなくなります。
不信感から疑心暗鬼になり、 その都度、確認することになって、無駄な作業やコミュニケーションンが増えます。
チームの生産性は下がってしまいます…。
次回は、 チームの生産性を向上させるためにマネージャーがすべきこと…
参照:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 ピョートル・フェリクス・グジバチ著 朝日新聞出版